社内で異動したら異動先がフリーダムで刺激的だった件(1)

我ながらラノベを意識しすぎたタイトルとなったかもしれないが、気にせず進めよう。

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本記事について

会社に所属していると、回数の多少はあれど異動になることはよくある話だと思う。本記事は、今回の異動に際してなかなか面白い経験をした気がするので、忘れないように記録したものである。

なお、私はとある製造会社の情シス子会社に所属している。そのため記事内にシステム運用保守的な話も含まれてくると思うが、極力どの職種の方にも通じるような内容で書ければと思っている。。

長くなりそうなので今回は第1回目。まぁ「大変だったねキミ・・・」という目で読んでいただけると嬉しい。

異動に関する状況について

今回の異動について状況を整理すると以下のようになる。

  • 私が5月1日付でシステムA課からシステムB課へ異動。同じタイミング(5月1日付)でシステムB課にいた田中さん(仮名)がシステムC課へ異動。
  • 私はこの田中さんの後を引き継ぐこととなる。なお田中さんは小規模ではあるもの複数システム(10システム)を一人で運用しており、詳細について知るものはシステムB課には田中さん以外いないという状況。システムB課にいる他メンバーもそれぞれ大小複数のシステムをもっているようで引き取る余裕はないとのこと。
  • 5月の2週間は田中さんの引継ぎ期間として、田中さんはシステムB課にいてくれる。この2週間で今動いている保守案件から、日々の運用業務・手順等を一気に引き継ぐ必要がある。

どうだろう、結構タイトでハードな2週間になりそうな予感がしないだろうか。これをしっかり引き継ぎききることができれば、私はまた成長できるのだろう。

異動初日

前述のとおり田中さんも異動するので、2週間はみっちり引継ぎが行われるのだろうと覚悟していた。さぁ、気を引き締めていくぞ!

午前

いよいよ異動当日。ドキドキワクワク。

9時出社。異動先ではフリーアドレスになっているものの、部ごとにおおよそ座る位置は決まっているらしいことは知っていた。

そこでそれらしき所に座る。

誰も知っている人がいない。誰も知っている人がいないぞ。部長(課長兼務)もいないし、前任者もいない。

どうなるのこれ?

9時半ごろ、部長が出社し、声をかけてくれた。ほっ。

部長「前任者の田中さんは今日はお休みだから!あとでチームリーダーの鈴木さん(仮名)と一緒にちょっと顔合わせしよう。」

とのこと。えっ。田中さん、お休み・・・?

リーダーと顔合わせ

10時頃から部長・鈴木さんとの顔合わせスタート。部長からはざっくりとした部の体制や課の説明があり、その後リーダーの鈴木さんにバトンタッチ。

鈴木さん「田中さんから引き継いでほしい業務はざっくり8システムあります。概要ですが、〇〇システムはhogehogehogehoge。△△システムはfugafugafugafuga。・・・・。各システムの詳細は明日以降、田中さんに聞いてね。その他わからないことは私に聞いてください。」以上。

顔合わせは1時間弱で終了。

えっ、午前、まだあと1時間あるし、午後なにするの・・・?

幸いにも、部内の共有フォルダは見れるようになっていたので、とりあえず、部・課の取り組み方針や、引継ぎ対象のシステムの概要とかを知るべく、フォルダを漁ることとした。

午後

共有フォルダを漁る作戦

田中さんがお休みなので、引継ぎ対象のシステムについては自分で知っていくしかあるまい。午前に引き継続き、共有フォルダという名の大海原をダイブする。

それにしても、フォルダ構成がすごいフリーダム。下記にイメージを書くが、各個人のフォルダが、第2階層に乱立している。

(イメージ)
第1階層:**課共有フォルダ(課名が5年くらい前のまま。今は違う課名)
 第2階層:課内共通フォルダ
 第2階層:Aさん個人フォルダ
 第2階層:Bさん個人フォルダ(もういない人)
 第2階層:Cさん個人フォルダ(もういない人)
 第2階層:…
 第2階層:Zさん個人フォルダ

個人関係のフォルダは、第2階層で「個人フォルダ」で一回まとめてから、第3階層以降にした方が良いのでは?と思ったし、異動したり退職したりしていない人のフォルダも全部同じ階層にあるから、自分や田中さんのフォルダが探しにくい。整理した方が良いと思う。

自由だなぁ。

ほかにも、システム毎のフォルダがあるが、これもまたすごい。

(イメージ)
第1階層:**システム
 第2階層:最新文書
 第2階層:運用計画
 第2階層:保守契約
 第2階層:保守作業
 第2階層:課題管理
 第2階層:議事録
 第2階層:企画
 第2階層:開発
 第2階層:運用
 第2階層:保守
 第2階層:共通
 第2階層:・・・・システム毎に適当なフォルダが自由に作られている。
 第2階層:・・・・

どのシステムにも、ある程度同じような「企画」「開発」「運用」「保守」という名の付くフォルダがあるから中身を見ていくのだが、空っぽだったり、更新日が2004年とかだったり。

かといって「最新文書」フォルダ配下には、ほとんど資料が入っていない。

システム毎に適当につくってるから、課のメンバーに聞いても「自分の担当以外のシステムの文書のことはわからん」とのこと。

いやー。自由だなぁ。大海原(共有フォルダ)、荒れ狂っとるわ。

・・・

システムのことを知るのは、今日は諦めよう。明日からきっちり田中さんから引き継げばよいのだ。

ユーザーの業務を知ろう作戦

システムというものは、必ずユーザーがいる。システムのことが知れないならば、ユーザーのことを知ればよいのだ。

引き継ぐ予定のシステムの中に、会社の能力開発に関する部門が使うシステムがあった。「能力開発」をキーワードに、インターネットで検索して回る。ふむふむ。人事・総務系の業務ってこうなっているんだ。うちの会社に当てはめると、この組織が担っている感じかな・・・?など。

情報収集もかねて、タレントマネジメントシステムとしてCMで見たことのある、とあるサービスについて資料請求などする。

ユーザーの業務を調べるのは楽しかったし、「業務に慣れてきたら、ユーザーさんとこういう話をして、こういう企画を立てていきたいなぁ」とワクワク。

初日が終わった

こうして初日は、ユーザー業務を知ることから始めた。なんというか、時間の使い方を超お任せされていて、自由な職場だった。

一方で、自由だけど、チームもあるはずだけど、孤独を感じた。

大海で泳ぐ魚も自由だけど孤独を感じているのかな。

そんなことを思った日。

次回予告

田中さんも出社してきたので、いよいよ引継ぎが始まるぞ!

お楽しみに!

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