ーーー鼻からスイカが出てくるくらい痛いーーー
これがネットなどでよく見かける、出産時の痛みのたとえです。
私のような男性にとって、この痛みに耐えて子供を産んでくれる女性には、本当に頭が上がりません。
できることなら、極力痛みがない状況で産んでほしい。心からそう思います。
今回は、この出産時の痛みを和らげる方法である「無痛分娩」について、メリット・デメリット・費用について簡単にまとめます。
また、無痛分娩について調べていく中で、私なりに思ったところがあるので、その点についても書きたいと思います。
無痛分娩とは
無痛分娩とは、痛みを和らげて出産する方法です。
私達がお世話になっている産婦人科のホームページでは次のように紹介されています。
麻酔により分娩時の痛みを和らげる出産方法です。完全に痛みをなくしてしまうと、お母さんが陣痛でいきめなくなってしまうので、分娩の痛みを8~9割程度とるように薬剤を調整いたします。
無痛分娩 – 永井産婦人科病院【公式】立川市 産科 婦人科 出産 無痛分娩
「無痛」と書いてはいるものの、完全に痛みがなくなるわけではありません。いきむためにはどうしても多少の痛みを残す必要があるようです。
メリット:痛みが少ない
いくつかの産婦人科のサイトをみて、まとめてみました。やはり最大のメリットは「痛みが少ない」ということです。
また、痛みが少ないことから副次的なメリットも多数得られるようです。
- 痛みが少ない
- お産にリラックスして臨むことができ、血圧の変動が少なくなる
- 上半身には麻酔がかかっていないため、生まれた赤ちゃんをすぐに抱っこをすることができる
- 麻酔しているため、外陰部や腟の縫合時に痛みがない
- もし緊急帝王切開を行わなければならなくなったときに、自然分娩と比較してより早く手術にうつることができる
- 疲労が少なく、産後の回復が早い傾向にある
デメリット:分娩の進行が遅れることがある
デメリットについてもまとめます。
- 麻酔薬の影響で陣痛が弱くなり、分娩の進行が遅れることがある
- 無痛分娩を開始して時間が経過(特に6時間以上)すると、38℃以上の熱が出ることがある
- 体質により麻酔の効きが一部にとどまり、痛みが軽くならない部分が生じることがある
- 麻酔の針を刺した事による影響で、腰痛、背部痛が生じることがある(時間の経過とともに良くなる)
費用:10万円〜20万円が相場と思われる
病院によって費用は変わるようです。
ネットでは10万円〜20万円という記事をよく見かけます。
「追加費用無し」という産婦人科もありましたので、皆さんのお住いの地域の(里帰り出産される場合は、地元の)産婦人科の情報を調べてみると良いでしょう。
私なりの考え
まず、私としては、「(リスクを理解した上で)積極的に利用したほうが良いのでは」と考えています。
もちろん、選択の決定には、本当の当事者である妊婦さんの意志が最大限尊重されるべきです。
そのため、自然分娩を選択した方(する方)を否定するつもりは一切ありません。
男性には想像もできない、そして代わりに負担してあげることもできない、痛みを伴う出産。
その痛みが少しでも緩和されるというこの無痛分娩も、とても素晴らしい技術ではないでしょうか。
無痛分娩について調べるまで、この方法は普及しているものだと思っていました。
日本産科麻酔学会によると、日本における無痛分娩率は、2016年時点で6.1%だそうです。
なぜ日本でこんなに少ないのか、正確な理由はわかりません。ただ、無痛分娩について調べていく中で、気になったことがありました。
無痛分娩 ずるい
無痛分娩 旦那が反対
というものです。
そう思うに至った背景には、各人様々な経験や思いがあるとは思います。日本人特有の考え方もあるのかもしれません。この記事ではそこに踏み込むつもりはありません。
ただ
男性であり、産婦人科医でもない、一般人の私が言うとどこまでも他人事で無責任かもしれませんが、私は無痛分娩を選択した方も含めて、すべての妊婦さんを応援したいです。
妊婦さんに対して
(リスクを理解した上で)無痛分娩を希望しているのであれば、たとえ旦那や周りの人がなんと言おうと、自分の心に正直であってください。
私は、その選択や勇気を、心から応援し、また尊敬します。
旦那さんに対して
痛みを分担してやれない以上、どれだけ理屈を並べても旦那さんの理由は他人事だと思います。
奥さんの意志を最大限尊重してあげてください。
まとめ
今日の父親の心得(まとめ)
当事者(妊婦さん)の意見を最大限尊重すべし
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